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ニールからのお知らせ [Nile,Alex&Julius]

今日はニールの眼のことについて、お知らせをしたいと思います。

去年あたりからニールの眼については少し気になることがありました。あまりよく見えていないのじゃないか?と。でも、生活に支障があるわけでもなく、人間のように視力検査をするわけでも無いのではっきりとはわからなかったのです。獣医さんで眼科を得意としている先生はそう多くなく、先ず近くの病院で見て頂いたところその場で進行性の網膜変性だと言われました。今までのご飯からして、タウリン不足は考えられず、おそらく遺伝性で間違いないと。この種の病気はネットでも情報を得られるので、ある程度の覚悟はしていましたが、治療としてはタウリンをいつものご飯に混ぜて様子を見ましょうと言われ、少しの間そんなご飯を好き嫌いの激しいニールに頑張って食べてもらっていました。このままこの状態を続けるかどうか迷っていた時に、掛かり付けの先生から、少し遠いけれど眼科専門に見て下さる先生が東京にいらっしゃると紹介して頂き、2時間近く掛けてニールを連れて行きました。とても優しい先生で、これまでの経緯やニールの普段の生活などを聞かれ、その後これまでしたことの無いような検査をして頂いた結果、ニールの眼は既に見えていないということが分かりました。遺伝性の進行性網膜萎縮と診断されたのです。変性ではなく委縮で、すでに両目の網膜が無く、光を感じる機能が失われていたのです。おそらく3年はかかって進行していただろうという事もわかりました。その間、見えないという状況に少しづつ慣れ、普段の生活には困らなかったのだろうということも。人間と違い、聴覚、嗅覚が発達しているネコは視力が無くても、室内ネコならなおさら普通に生活できるそうです。そうは言っても、眼からの情報は全体の8割を超えるそうで急に見えなくなれば、性格にも大きな影響を与えます。急に臆病になって、飼い主にさえも心を開かなくなったりする子もいるそうです。その点、ニールは得な性格だと慰められました。この病気は遺伝性の為、現在のところ治療方法はありません。そして、遅かれ早かれ失明する病気です。もっと早くわかっていれば・・・と後悔しても、その時点でもどうすることも出来なかっただろうと言われました。

お天気のいい日はこんな風に集まってきます。窓を開けるとすぐに寄ってきて、外の香りを楽しんでいるようです。眩しそうに眼を細くしますが、ニールにとってはこの明るさを感じることは出来ても、外の風景は見えないんだなぁと思うと切ないです。徐々に見えなくなってきた為、家の中での生活は変わりません。ただ、高さが正確に判断出来ない場所にはジャンプが出来なくなりました。キャットタワーの一番上へも上がらなくなりました。レーザーポインターの追い掛けが大好きだったけれど、何も音の出ないものには反応しなくなりました。完全に光を失ってしまったのはここ半年くらいだと思うので、6才になったあたりから出来ない事が少しづつ増えてきたのでしょう。

それでも、比較的若いうちに発症したせいで、眼の他の部分への影響は出ないだろうという事とこれまでも痛みなどは無かっただろうという事がわかり少しだけ良かったような気がします。ただ、これから10年以上も暗闇の中での生活・・・・と思うと、いろいろな思いが込み上げてはきます。ニールの眼の事を人前で説明するにはまだしばらく時間がかかりそうです。


何かニールにとって楽しい事を!と一年ぶりでお散歩を復活してみました。アレックスが行方不明になってからご法度となっていたのですが、ニールが喜ぶようなら・・と思い、外れにくいようにネコ用胴輪(ちょっとデザインが可愛すぎて・・・・趣味と違うんだけど)をいくつか新調し、手はじめに自宅近くでトライ!どうです?眼が見えていないとは思えないほどの歩きぶり!楽しいらしく、いそいそと歩いてくれました♪

歩きが早くてカメラのピントが合っていません・・・・
道路の真ん中でも、ほら、この通り! ここは車の通り抜けの無い道路で片側は公園です。ちょこっと気晴らしお散歩には最高なのです。

ここしばらく悲しい気持ちでいっぱいでしたが、ニールにとって楽しい事が一つ発見出来て本当に嬉しかった♪ 連休中は以前よく行った公園にも連れて行きました。楽しそうに歩きまわり小さな子どもにナデナデされながら帰ってきました。

これから、家の中でニールとアレックス、ユリウスが快適に暮らせるように色々と考えていか
ないといけないですね。
それでは、ニールのことはまた少し間を空けて記事にしたいと思います。


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鯉三

記事を読んでいてとても驚きました。こんなにきれいな瞳をしたニールくんなのに...確かに突然ではなかったことが大きかったのかもしれませんね。でも、これからはぴー太郎さんも気にかけてあげられますね。
散歩しているところはとてもかわいいですね。しっぽをゆらゆらさせて、ちっとも外を怖がっている様子がなくて、見ていてなんだかこちらまで明るい気持ちになりました。
by 鯉三 (2008-02-11 22:44) 

skimble

こんばんは。scoskiです。
ニールくん…元気そうでしたが、そうだったのですね。驚きました。
遺伝性とのことでは、予防もできませんよね…。
お散歩で元気に歩く様子は本当に普通の子と変わらないように見えます。
ニールくんの元気な様子に、こちらが勇気付けられる思いです。優しいぴー太郎さんや他のにゃんずに囲まれて、これからの生活、きっと暗いものではないと思わされます。これからも明るく元気に長生きしてください、ニールくん。
by skimble (2008-02-12 01:10) 

会いに行ったときにはもう見えていなかったのですね。
とてもびっくりしたし、悲しくなりましたが、少しずつの進行の為、
日常生活は送れるということほんの少し安心しました。
お散歩の写真・・・とても楽しそう。良い写真です。
これから、いろいろと対処しなくてはいけないこともあるだろうと思いますが、ニール君の為に出来る限りのことをするであろうぴー太郎さんを心から応援します。心の目で幸せをたくさん見れますように・・・
by (2008-02-12 02:23) 

溺愛猫的女人

お話を伺ったときは驚きました。お会いした時ニールくんはとても穏やかな顔でこちらを見てくれていたので。
お散歩の楽しそうな光景を見て、目が不自由でもぴー太郎さまやご主人の暖かな思いやりと愛情に包まれて日々を過ごしていける気がします。
ありきたりな言葉で申し訳ないのですが、どうか頑張ってくださいね。
by 溺愛猫的女人 (2008-02-12 11:35) 

p-chan

記事を読んで本当にビックリしました。
何とコメントしてよいものか… 私もうろたえてます。
病気に気付いてあげた事、そしてその後の出来る限りの治療は
ぴー太郎さんでなければ出来なかった事でしょう
目が見えないというハンデキャップはあっても、周りの人達・にゃん達の
愛情に包まれてこれまでと同じような生活が送れるはずですよ
少しの気配りは必要になるでしょうが、賢いニール君の事だもの、
「僕なら心配要らないよ~」って言ってくれるのではないでしょうか?
by p-chan (2008-02-12 21:09) 

べっこら

猫と暮らすといろいろな事があるのですね。
病気のことはほとんど知識が無い私は驚きをかくせません
お散歩を楽しんでいる姿にほっとしますね。
いろいろ心配でしょうが元気をだして頑張って下さいね。
by べっこら (2008-02-13 00:11) 

てんてん母

お写真を見る限り 目が見えていないとは信じられません
きっとニール君には 他に他人より優れた感覚が多くあって
目が見えないことも 克服できちゃったのでしょう
元気なニール君に ぴー太郎さんも元気を貰ってくださいね
by てんてん母 (2008-02-14 20:45) 

ねこぴー

ニールくん、こんなにきれいな瞳なのに…。
でも、ぴー太郎さんのおうちの子になって、ほかの2にゃんと一緒に仲良く暮らしているのは、本当に幸せですよね。
友人のうちのわんちゃんも病気で目がほとんど見えないのですが、毎日お散歩にでかけるそうです。
動物の持ってる力って私たちの想像以上にすごいのかもしれません。
だいじょーぶ、ニールくんを信じましょう。
わたしにも遠くから見守らせてくださいね。
by ねこぴー (2008-02-15 11:57) 

姫子

こんばんは。
記事をよんで息が詰まりました。なんて事が二-ル君の中で起こっていたんでしょう。本当に動物と暮らすってのはいうのは、思いもかけない色々なことがおこりますよね・・・。
序々に変っていく自分の中の状況に健気に対応しながら頑張っている二ール君、本当にえらいです。
お散歩の姿を見る限りそんなことは微塵も感じられませんね。きっと記憶の散歩(風景)と、感じる風やニオイや音を重ねてぴー太郎さんご夫妻の愛情に安心感をもって散歩を楽しんでくれたでしょうね。
二ール君頑張って!ぴー太郎さんも頑張って!
by 姫子 (2008-02-18 23:32) 

ぴー太郎

鯉三さん、scoskiさま、まぐわささま、溺愛猫さま、p-chanさま、
べっこらさま、てんてん母さま、ねこぴーさま、姫子さま
元気が出る言葉を掛けて下さりありがとうございます。勇気づけられました!

ニールにとって楽しいことは何か?が見つからなければ、まだまだ記事にするのには時間がかかったかもしれません。ただ幸いにもお散歩が好きで気分転換になるということがわかったので、ようやく記事にできたように思います。そして私も普通の生活にも戻ることができました。
ただ、ニールが『あれ?ここに何か手掛かりがあったはず・・・だけど?』といった感じで、何も無い場所を前足で手探りしている様子とかを見ると、辛いです。見えなくなっても生活には確かに困らないのですが、それは前と同じ生活が出来るという意味では決してないんだなぁ~というのが、最近よくわかりました。でも、ニール自身は泣いたりするわけじゃなく頑張っているので、私も頑張りますね。
まとめてのコメントになって申し訳ありませんでした。
by ぴー太郎 (2008-02-20 19:12) 

はじめまして。
まぐろとわさびさんのところからきました。
ニールくん、とてもかっこいい!ステキな猫さんですね。
なのになんてことでしょう・・・お散歩してる写真を見て胸がいっぱいになってしまいました。
がんばって見守ってあげてください・・としか言えなくてごめんなさい。
by (2008-02-20 21:31) 

Kuroco

こんばんは。ニール君目が見えなくなっていたなんて…。
驚きました…。でも更に目が見えないなんて信じられない
ニール君の散歩に驚きました。

猫って凄いですね…。
うちのチャッピーも拾った時は片目が白濁して、
一時期はもしかすると眼球取らなくてはならないかも…
と言われヒヤヒヤしていましたが、今は症状が落ち着いて
いるのでそのまま温存です。

両方とも見えているのじゃないかと思う位敏捷で、
元気だと思っていたら、血液検査で肝臓の数値が高く、
今度は肝臓の治療中になっています。
まだまだ生まれて八ヶ月目なのですが…。
あと二週間薬のませて様子見です。

お互い頑張りましょうね!
by Kuroco (2008-02-20 22:51) 

サクラコ

ぴー太郎さん
ご訪問が遅くなっちゃってごめんなさい。
ニールくんの目のこと、ほんとうにびっくりしました。
私が泣いてはぴー太郎さんを悲しませてしまうだけですが、でも、この記事を書かれるまでぴー太郎さんやご主人様がどのような気持ちで過ごされてきたのか・・・
ニールくんの楽しそうにお散歩するその姿に胸から熱いものがこみ上げてきました。ほんと、すごいね、ニールくん。
ニールくんに会えるのを心から楽しみにしています。
by サクラコ (2008-02-21 01:22) 

rico

こんにちは。
少しご無沙汰していましたが、来てビックリ致しました。
ニールくんの目のこと、本当に残念でなりません...。
そしてぴー太郎さんと旦那様のお気持ちを思うと...(>_<)
何とお声を掛ければ良いか分からない自分が情けないです...。
でも、これからもニールくんのお姿をコチラのブログで拝見できるのを
楽しみにしてます。
色々な気持ちを込めたnice!をおくらせて頂きます。
by rico (2008-02-24 11:55) 

アルシャン家

こんばんは、アルシャンママです。お久しぶりです。
ニールくんの目のこと、びっくりしました。
こんなにきれいなおめめをしてるのに…
楽しそうにお散歩している姿を見て、胸がいっぱいになりました。
私は何にもできないけれど、ニールくんのこと、ぴー太郎さんのこと、
応援しています。
by アルシャン家 (2008-02-24 22:00) 

ぴー太郎

たま母さま、はじめまして、そしてご訪問ありがとうございます。
rincoさま、サクラコさま、ricoさま、アルシャンママさま
皆様コメントありがとうございます。

ニールは私が初めて自分で選んで家族にした子なのです。
ずっと動物が好きだったけれど、家にだれもいない状態では飼えないからと、10年以上も我慢してようやく決めた子なのです。
なんでうちのニールが・・・と思うこともあるけれど、会うべくして我が家に来たのだろうと思っています。
そんなニールをどうぞまた見にいらして下さいね。

by ぴー太郎 (2008-02-27 15:53) 

ねこ奉行

ナルの目のことがわかった当時のことを思い出してしまいました。
いくら痛くも痒くもないからと自分に言い聞かせても、
やはりこの先、十数年とあるであろうナルの猫生が、
外の景色も、飼い主の顔さえも見えない猫生になる、
ということが不憫でならなくて、
抱かれるのがあまり好きではないナルを抱きしめながら、
よく泣いてました。(T_T)

でも、何とも思ってないように振舞っているナルを見ていたら、
ずいぶん前向きに考えられるようになりました。
飼い主が今まで以上に大切にしてあげれば良いだけのことです。

投薬も3ヶ月ほど続けましたが、
猫缶に混ぜて与えていた薬をたまに噛んでしまって、
苦いものが混ざっていると知ってしまったのか、
食事をするときに警戒するようになりました。
なので、投薬も止めました。
おいしくご飯を食べられることを優先しました。

ナルは、全盲になる前からびびり猫で、
今もたまに人が来るとストレスで嘔吐したりしてますが
目が見えないこと以外は、本当に健康優良猫で、
毎日快便ですし、本当に元気にしてます。

たぶん、目が見えなくなったことで、
前以上にびびり猫になってしまっていると思いますので、
今は、それだけが少し気がかりになってます。
いつか、救うべき猫さんに出会ってしまったときに、
ナルのためにその猫さんを見捨てる、ということはできないと思いますので・・

ニールくん、散歩楽しそうですね~。
ナルは外が怖い猫なので、
ずいぶん前に、一度だけ散歩に連れて行ったことがありますが、
終始、忍足でした。( ̄∇ ̄;)
ナルにとっては「散歩は恐怖」のようでした。 (-^〇^-)

すみません、ずいぶん長くなってしまいました。
また寄らせていただきます。

良いお年をお迎えください。

by ねこ奉行 (2009-12-30 16:05) 

ぴー太郎

ねこ奉行さま
コメントありがとうございます。
ネコには珍しい遺伝性の網膜萎縮という病気。遺伝と分かっているので、ブリーダーさんたちで遺伝させないように努力をして頂ければ廃絶出来るのに・・・と何度思ったことか。ニールはペットショップから来た子なので、ブリーダーさんと連絡を取るような仕組みが出来ていませんでした。
きっとナルちゃんもどこかでその遺伝を知らぬ間に受け継いでしまったのでしょうね。
ただ、ナルちゃんがねこ奉行さまに出会えたことは本当に幸せな事だったと思います。私もニールが我が家に来たことを幸せだと思えるようにしていきたいです。
by ぴー太郎 (2010-01-05 00:08) 

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